クイクイピタクル
2009年02月21日(土)
ども、町長です。
第3回GTコンテストもみなさまのご協力により、なんとか無事終了することが出来ました。
作品の応募はもちろんのこと、投票にご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか?
このコンテストは、ガラス作家の方とそれを楽しむ方が一緒に作り上げ、盛り上がれるようなお祭りを目指しています。出来るだけ多くの方にご参加いただき、投票に参加していただくことにより、コンテストとしての価値や公平性も高まっていくと考えています。
投票数が増えると当選のチャンスが減るじゃないの...というような無粋なことは言わずに、宣伝していただける機会や場所がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
そして、夏頃に予定しております次回GTコンテストもお楽しみいただければ幸いです。
というわけで、コンテスト期間中はこれといった仕事も無くて寂しい思いをしておったのでありますが(とかなんとか言いながら、職員に招待してもらったミクシィで遊んでいたのはナイショ)、いよいよわたくしの出番でございます。
早速、第3回GTコンテスト金賞の佐野邦巳子さんの所へ賞金のお渡しとプレゼント用作品の制作依頼に行ってまいりました。
阪神高速から湾岸線を利用して一路大阪南部へ向かいます。
海沿いをグルっと走っていきまして、関空の手前ですね。走りながらUSJも見えます。
なかなかマニアにはたまらない配管具合でしょ?
佐野さんの工房、ガラス工房「邦」は和泉市にあります。
えー、地図でいいますと、大体こんな感じであります。
少しばかり早く着いたので辺りを散策していたところ、さすが大阪!お醤油の自動販売機発見!
...なわけないのでありまして、「なんちゃってオレンジ」というジュースだそうです。
なかなかチェリオは侮れないのであります。
それから、面白かったのがこちらのお店。
店先に電光掲示板があったり、店内もカラフルなネオン管で彩られていますが、実はスーパーです。
その名も「玉出」ということで、なんとなく遠目に見るとパチンコ屋さんみたいですが...、近づくともっとパチンコ屋さんみたいです(^^;
お客さんも結構多くて繁盛しています。
向いにパチンコ屋さん(こっちはホンモノ)がありましたが、同じ経営なのでしょうか...何にせよかなりインパクトあることは間違いありません。
しかも24時間営業!
建物の上にはこんなものまでついてます...
...ってコレ何でしょ?
見上げてたら自衛隊のヘリコプターが通っていきました。
近くに陸上自衛隊信太山駐屯地があるようですので、そこのヘリコプターでしょうか。
信太ガラスの信太山ですね。
日本ランプワーク協会のサイトによりますと、和泉市信太山周辺では明治10年ごろからガラス細工が始まったそうです。
佐野さんは、大阪府優秀技能者にも選ばれた山野史郎さんの元でガラス細工を学ばれ、伝統的な網目細工の技法を受け継いでおられるのであります。
「日本ランプワーク協会 / ガラス工芸作家紹介」参照
http://www.lampwork.org/frame2.html
そそくさとお昼ご飯...じゃなくて、「お昼うどん」を食べて工房へ。
午後1時ごろに工房にお邪魔した際には、佐野さんはもう既にプレゼント用の恐竜の制作に取り掛かって下さっているところでして、腰の辺りまで出来上がった恐竜ボーンを脇において迎えてくださいます。程なく生徒さんたちがいらして、『ボフォー』っというバーナーの音で賑やかになっていく中で色々なお話しを聞かせていただきました。
私が特に気になったのが「灯油バーナー」。
石油ストーブと同じような構造なんですが、とてもシンプルで理にかなった構造をしておりまして、中心からエアーを吐き出して炎を立ち上げています。3枚芯・5枚芯・7枚芯といった芯の巻き数で炎の太さを変えるそうです。
こちらはまだ芯がセットされていない新品の灯油バーナーです。ピッカピカ。
網目細工や動物を作るのには佐竹ガラスの粘りがとても向いているそうです。
そういえば、佐竹ガラスさんがあるのもこの辺りですよね。
でもって佐野さんの使われるガラス棒は太いです。
なんでも、親指を立てて「このサイズ!」って注文されるそうですからねぇ(^^;
小指立てて「このサイズ!」とか...。
細いのしかない場合は束ねて使われるそうです。
実際に制作過程を見せていただきましたが、ほとんど道具らしい道具も使わずに、まるで編物でも編むかのようにリズミカルに動く両手から立体的なカタチが形成されていく様は魔法のようでした。
なるほどガラスの「粘り」という表現もなんとなく分かるような気がします。
とてもオープンで気さくな方で、それをいいことにその場で急遽「動画」の撮影までさせていただきました。
相変わらず、図々しいですねぇ...。
佐野さんのご好意により、ご覧いただいているみなさんに大サービスのウェブ公開です。
クイッ、クイッ、ピタッ、クルッ...って...凄いです...
『ボフォー』っというバーナーの温かみのある音が心地よく、そんなこんなで気付いたら3時半です。
相変わらず長居しすぎですな...。
佐野邦巳子さん、生徒の皆さん、大変長い時間お邪魔いたしました。
また、素敵な作品が出来たら見せてくださいね~。
帰路につく前に、近くの「ゆう・ゆうプラザ」というところで工房「邦」の皆さんの作品が展示されているということをお聞きして行ってまいりました。
その名も「信太ガラスの世界」です。
実は担当職員の方がお休みということで展示室は閉めてあったのですが、わざわざ開場してくださって存分に拝見することが出来ました。
お名前は分からないですがマスクをかけた職員の方!ありがとうございました。