7番目の星で王子は何を想うか
2008年04月03日(木)
ども、町長です。
先月末、東京へ行ってまいりました。
3月は29日土曜日の早朝、同行職員を車に乗せてサンドイッチをほおばりながら神戸空港まで走ります。今日は「ガラス工房 まつぼっくりとその仲間たち 66人展」へお出かけです。
むふふふ、楽しみです。
7時5分発、神戸~羽田行きANA412便でツツーっとお空に舞い上がります。
「LOST」みたいなことになりませんように...と神様にお願いする間もなく、あっという間にドスンと羽田に着陸しまして時間は9時前。
飛行機の上昇・下降の際に歯が痛むと職員がうめいております。2,3日前に抜歯して2針ほど縫ったそうです。なんでも副鼻腔まで貫通していたそうですが、気圧の変化で痛んだりするんでしょうかねぇ。
それにしても、彼はいつもどこかに痛手を負っております様で、まったく困ったもんです。日頃の行いが悪いのでしょう、きっと。
あ、そうそう、今日も空から富士山ゲットです。
小腹が減ったので空港内のPascoでベーコンポテトドッグを食した後、京急線品川経由で原宿へ向かいます。
原宿駅からは地図を頼りに、午前10時に「GALLERY トレビアン」前に颯爽と到着...
薄々そんな気はしていましたが、案の定「到着早すぎ」です。まだ閉まってます。
かつてセブンイレブンは7時から11時まででありましたが、今日の展示会は11時から7時までです。
「うーむ、ちょっと来るの早かったよねぇ...、しっかし、もう春ですねぇ。小学校の桜が綺麗だよ。」とかなんとか言葉を濁す私。
ところで、ついつい「トレビアァ~ン♪」と発音しちゃうのは私だけでしょうか?
仕方がありませんので、表参道をウロウロして交番前にある電気の点く地図をペコペコ押してみたり、スターバックスの外のベンチに座ってウダウダしてみたり、ブルガリ地下のトイレをホロホロと借りてみたりして時間をつぶします。
11時を過ぎたのを確認してから、再度トレビアァ~ン♪へ向かいます。
この辺りは11時からの街なんでしょうか、どの店からも開店の準備をする掃除機の音が聞こえてきます。
今日の展示会は「ガラス工房まつぼっくり」松村潔先生主催です。今まですれ違いやなんかでご挨拶することが出来ませんでしたが、今日は「Glass Kaoria」さんに紹介していただくことが出来ました。
「STUDIO MORIO」の豊島守男さんもなんですが、当然お2人とも神戸のフェスタのときにお見かけしたのですが、お話することは出来ませんでしたのでお話できてとても嬉しいです。松村さんはビッグサイトでもお会いできませんでしたしね。
「Glass Kaoria」さんが居られて本当に助かりました。
やっぱ、富士山のご利益でしょうかねぇ、そうこうしていたら、桑原さんもお見えになりました。桑原さんは作品もですが、ご本人も何か妙に絵になっててかっこ良すぎです。
結局12時半頃までガラスに囲まれてまったりと過ごさせていただきまして、気になる作家さんや連れ帰りたい子はいっぱい居たのですが、今日は手負いではあるもののちょっと小うるさいお目付け役がおりますので辛抱します。
今回連れて帰る子は、「Otonari工房」吉田綾香さんの踊るサボテンBOBOとUFO、
「Glass Kaoria」さんの通称『なみだま』(微妙に大人買い)、それと桑原さんのマーブルです。
桑原さんのマーブルは、どの子にするか悩みに悩みました。
みなさま、ありがとうございました。
楽しませていただきました。
さてさて、トレビアァ~ン♪を後にしまして、原宿駅に向かいながらお昼の算段でありますが、その前に本日朝から気になってた事が2つ。
ひとつは、朝から原宿駅近くの横断歩道脇に十代少女の行列が出来ていたのですが、先頭がぷっつりと切れておりまして何の行列なのか良く分からなかったんです。昼になってもまだ行列は続いてます。
最後尾のところでプラカード持ってる女の子が居たので、おじさん2人でじっくり読んでやっと理解できました。どうやら路地を入ったところにあるジャニーズショップの入店待ちのようです。
はたと気付いたら、彼女はジャニーズのプラカードを凝視するオヤジ2人に警戒モード発令中でした。すまん、すまん。
職員に「並んでみる?」と提案したのですが断られました。
おじさん2人で手つないで最後尾に並んでみたかったのでありますがなぁ。
もうひとつは表参道のハンバーガーショップ(ウェンディーズだったかな?)の前辺りに朝から並んでいた若者です。小鳥が止まり木に並んで止まるかのように、歩道脇の手すりのところにズラズラ-っと腰掛けてます。みんな同じような風貌なのですが、アルバイトの面接って雰囲気でもないですし・・・何だったんでしょうか。
ちょっと訊いてみたかったのですが、「町長、東京で殴られる」というのもバツが悪いので諦めました。どなたかご存知の方ないですか?
そんなこんなしながら、お食事処を探して放浪している間に、図らずも竹下通りの人並みに飲み込まれるおじさん2人。もう、渓流に翻弄される木の葉のごとしであります。
なんとか竹下通りからは脱出したものの、
「中華道場 腹一杯」コンコルド店 地下1階に入る決心もつかず、
かといって、道端に見えた妙に食欲をそそるオレンジ色のトラック「KING KEBAB」は単なる駐車中...。
電車で移動しようかとも思いましたが、人身事故で一部区間不通か何かだそうで原宿駅構内は異様な混雑です。時間は既に1時をまわり、「うーむ、お腹減ったよねぇ~」と言いながら明治神宮の方へトボトボと歩いて行きますと、「杜のテラス」なるカフェを発見。
これは助かったとばかりに神様にパチパチしてから、ポークソーセージパイと揚げたてカリーパンを注文します。桑原さんの作品を眺めながら木陰になったテラスで頂いたポークソーセージパイは真においしゅうございました。
しかし、今日は朝からパンばっかりですね。
昼食後は、せっかくなので明治神宮を観光します。
ちょうど結婚式が執り行なわれておりまして、白無垢姿の新婦に異国の方たちが興味深そうにカメラを構えておられました。しかしながら、何にしても儀式というのは傍からみるとちょっと不思議な光景でありますなぁ。
昼食にありつけたことの感謝を込めて、気持ちばかりのお賽銭を投げ入れまして原宿駅に戻ります。
人身事故の影響か、あるいは原宿であったというイベントの影響か、はたまたいつもこうなのか、何か良く分からないですが相変わらず果てしなく混んでます。
秋葉原に行こうかと思い切符を買いますが、職員がカメラバックを見たいというので新宿で降ります。昔東京に住んでおった頃にフィルムやなんかを買いによく来たものですが、当時とは少しばかり様子も変わっちゃっておりますなぁ。
地下の交番でヨドバシカメラはどこかと尋ねると、天を指すおまわりさんの人差し指。2人して天井を見上げます。
一瞬神の啓示かとも思いましたが、おまわりさんの発せられた「このうえ」という言葉からも分かるとおり、宗教的な意味合いはないようです。君達の探しているものは上にあるということですね。
地上に出よ。さすれば道は開かれん。
職員に付き合って、ビックカメラ・ヨドバシカメラとハシゴの後、疲労困憊の2人は秋葉原に後ろ髪を引かれながらも東京を経由して浜松町からモノレールで羽田に向かいます。
搭乗手続きをしようと思ったのですが、申し訳なさそうに断られました。
搭乗手続きは2時間前からだそうです。只今5時15分、我々の飛行機は8時15分発のスカイマーク。
「トレビアァ~ン♪ 到着早すぎ」ですね。
缶コーヒー(限定品にあらず)を飲んで復活した私は、疲れ果ててターミナルのベンチに根の生えつつある職員を残してターミナル内をウロウロ。
花の子ぶたちゃんをゲット。
6時半頃ベンチに戻ると職員が死んでました。あ、生体的に死んでるわけではなくて、死んだようになってるってことですよ。ただ、このまま放って置いたらベンチと癒着してしまいそうだったので、職員をひっぺがして引きずって向かいのレストランへ入ります。
ミックスフライ定食を食して...
あれ?この間も空港でミックスフライ定食に箸をつけていたような記憶が...既視感?
今回は有り余る時間を持て余し気味の旅でありましたが、何でこんなにゆとりプランだったかと申しますと、8時神戸発~7時羽田発の飛行機を確保するつもりが、間違えて7時神戸発~8時羽田発の予約をしちゃってた...ていうのは死にそうな同行職員には内緒です。
搭乗手続きを無事終え羽田を飛び立った飛行機の窓からは、それはそれは綺麗な東京の夜景が見えました。
ふと、サン・テグジュペリが読みたくなります。
不時着するなら砂漠がいいな。キツネは居るかな?
あ...、もう着いた。